國學院大学硬式野球部部訓
第一条
東都大学野球リーグ1部優勝、大学野球選手権大会、明治神宮野球大会優勝を強く志す部員の集団である事。
そして1部リーグで戦い続ける常勝集団である事。
「自立、団結、徹底」~大胆かつ細心~
のチームスローガンのもとに、我々は集結する。
第二条
家族、学校関係者、OB、卒業生、後援会、地域の方々など、周囲にいる多くの方々に応援して頂ける野球部であり部員である事。
大学に通わせて頂ける事、野球をやらせて頂いている事に感謝し、目の前の成功に驕る事なく、失敗にもくさる事なく、先にある大きな目標を見据え、毎日の積み重ねをする事。自分が選び決意した大学野球の道において責任を持ち、真摯な姿勢で取り組む事。
千里の道も一歩から、「継続こそ力なり」である。
そういった姿勢で取り組むからこそ、応援して頂ける野球部になり、部員になれるのだ。
第三条
周囲の方々に感動と元気を与えられる存在である事。
東都リーグに身を置く者として、覚悟を決めろ。勝利に向かって日々、最善、最大限の準備をして戦いに挑み、勇気を持って全力で戦い、勝利を手にするのだ。
部員達のその姿を見て、周囲の方々は感動し、元気が湧いてくる。その役割を果たすからこそ我々が存在する価値がある。学校や地域など周囲が活性化するための発信源である事。
第四条
社会に貢献できる人材が育つチームである事。
大学4年間は社会に出るための最後の準備期間である。この4年間で心身を鍛え、社会性を身につける事。
「あなたが必要だ」と言ってもらえる人間に成長する事。人のため、社会のために貢献するためにこそ自分が存在する事を忘れてはならない。
第五条
4年間で卒業、希望進路の決定。
学生である以上、本分は学業である。学習意欲を持つ事。積極的な姿勢で学業に励む事。
大学に進学させて頂いた親や全ての環境に感謝し、その恩に報いるという事は、まず4年間で卒業し、自分自身が納得のいく希望進路を決定することである。
細則心得
(1)5つの約束
感謝、挨拶、時間、清潔、約束
(2)万象我が師
万象とは世の中に存在する全てのもの、あらゆる事物や現象の事である。万象から学ぶ事ができる人間である事。素直な心、謙虚な心、向上心、学ぶ心を持ち、成長していく事。万象を先にある目標達成や成功の為にいかすのだ。
全ては通過点である。
目の前に起こる全ての出来事をプラスに解釈し、そこから学び次へ繋げるのである。
(3)成長するための思考回路と行動の習慣を身につける事。
考えるのだ。どうしたらもっと良くなるのかを。目の前の成功や失敗から学び、次にどうしたら良いのかを考えるのだ。そして考えた結果、導き出した答えを行動に移し、継続するのだ。
体得するまで徹底的に。そして「よし、大丈夫だ」と心の底から思えるくらいの自信を手に入れるのだ。
言葉だけの人間になってはいけないし、自分の失敗を人のせいにする人間になってもいけない。
自分の言動に責任を持ち、行動が伴ってこそ成功できる人間になり、時間と共に応援者が増え、人から信頼される人間へと成長するのだ。
「意識、行動、継続、体得、自信」
これが成長5段階のプロセスである。もし自分に伸び悩んでいるとするならば、5段階のどこかで修正や改善が必要な事が考えられるだろう。その事に自分で気付く事が出来る人間になって欲しい。常に自分自身を振り返り、自己分析をするのだ。その繰り返しこそが、人間の器を大きくし、深みのある人間へと成長させてくれるのである。
(4)部員同士が互いに高め合う存在である事。
「人に厳しく、自分にはもっと厳しく」「時には厳しく、時には優しく」が基本。
厳しさを追求できる強さ持て。厳しさと強さを持つ事が目標を達成させ、自分も仲間も成長させる。
しかし、強さの根底には「優しさ」と「愛情」が必要である事を、忘れてはならない。
部員同士が『厳しさ、強さ、優しさ、愛情』を持ち合わせた真の仲間である事。信頼関係の下に。
(5)部訓第一条~第五条の内容と重複するが以下の3項目は『チーム目標の三本柱』として強く自覚すべき事である。
➀人間的に成長する事。
社会の為、人の為に働ける人間になる事。与えられた存在になる事。
➁日本一を実現する事。勝つ組織であり、勝つ為に必要な一人ひとりである事。
③個人の目標が達成され、希望進路を獲得する四年間にする事。
自分自身を高め、進化させ、自分で自分の目標を達成できる人間が育つ環境である事。
プロ野球選手になりたい人はなれるように。(なるだけでなく活躍し続けられる人間に。そして野球を通じて、周囲に良い影響を与えられる存在になる事。)社会人野球選手、教員、指導者などになりたい人は、それぞれになれるように。
野球は大学4年間で全うし、卒業後、一社会人として活躍したいと思う人は希望した会社に進めるように。
そして、皆がそれぞれ進んだ道において、活躍し必要とされ、役に立つ人材になる事。
これら3つのうち、どれかひとつが欠けてもいけない。全てを目指し、実現できるチームと人間である事。